精神障害の転職|オープン・クローズの迷いをなくす2ステップ戦略

就労支援

こんにちは。 精神障害を持ちながらの就職・転職活動、「オープン(障害を開示)」にするか「クローズ(非開示)」にするか、本当に迷いますよね。

私の経験から言える判断基準は、実はとてもシンプルです。

判断基準は「勤怠が安定するかどうか」

  • クローズ: 有給休暇の範囲内で、通院や体調管理が無理なくできるならアリ。
  • オープン: 体調が不安定で、これまで有給内で収まったことがないならこっち。

ここで大切なのは、オープンでの就職を「支援を受けながら安定して働くための『訓練の場所』」と捉えることです。

採用されるのは簡単ではないけれど、そのぶん理解ある職場で安心して働けます。 そこで「勤怠を安定させた」という確かな実績と自信を作ったら、次のステップとして、クローズで「収入UP」を目指せばいい。

就職はゴールではありません。 まずはオープンで足場を固め、安定したらクローズへ。この段階的なステップこそが、未来を切り開く戦略になります。

オープン就労の強み、それは「キーパーソン」の存在

オープンで働くなら、会社には必ず「キーパーソン」をお願いしてください。 これはクローズでは絶対に作れない、オープンだからこその強みです。

障害者雇用における「キーパーソン」とは? 障害のあるあなたが安心して働けるように、職場での業務指示や日常的な相談、メンタル面のサポートを一手に担ってくれる指導担当者のことです。

キーパーソンがいるメリット

  • 困りごとを気軽に相談できる
  • 自分の代わりに、要望を冷静に会社へ伝えてくれる
  • 客観的に動いてくれるから、要望が通りやすい

私自身、「もう体調が悪い、早退する!」とパニックになりそうな時でも、キーパーソンと話すことで落ち着き、最後まで仕事をやり遂げられたことが何度もあります。

週に1度は面談で対話を重ね、強い信頼関係を築いていました。 だからこそ、会社からの指示や要望も、キーパーソンの口からだと不思議と素直に聞き入れることができたんです。

そうして勤怠が安定した結果、給与も満額いただき、私はオープン就労で収入を上げることができました。 キーパーソンは、自分の心だけでなく、生活の土台まで支えてくれる大切な存在です。

「不真面目」に見える行動、実は不調のサイクルかも?

精神障害のあるスタッフの行動が、一見「怠けている」「不真面目だ」と見えてしまうとき、それは「不調のサイクル」にハマっているだけの可能性があります。

特に女性の場合、見落とされがちなのが「生理周期」と「持病(精神症状)」の掛け算です。

生理前などに感情がコントロールできなくなり、突然泣き出してしまったり、どうしても動けなくなったりすることがあります。これを医学的な知識や背景を知らないまま周囲が見てしまうと、誤解が生まれがちです。

しかし、キーパーソンが正しい知識を持ち、客観的に状況を判断できれば、対応はガラリと変わります。

「あ、今は生理前だから感情が不安定になりやすい時期なんだな」と落ち着いて受け止めることができるからです。

背景がわかっていれば、

  • 「しゃあない、今日は負担の少ない軽い仕事に切り替えよう」
  • 「不調の波に合わせて、勤務スケジュールをはじめから調整しておこう」

といった、お互いに無理のない具体的な配慮やマネジメントが可能になります。

まずは3ヶ月。「仕組み」と「客観性」で自分を守る

一番大切なのは、日頃からキーパーソンと本人が「体調についてマメに話し合いをしておくこと」です。
そのために、私のおすすめは「3ヶ月ほど体調記録をつけること」です。

  • その日のお通じ
  • 朝のつらさ、眠気の強さ
  • 幻聴などの症状の有無
  • 生理の記録(※ここが特に重要!)

これらを記録していくと、あなた固有の「傾向」が見えてきます。

例えば私の場合、生理が始まるちょうど1週間前に感情が爆発してしまう傾向があることがわかりました。外で泣いてしまうほど、いつもならなんでもないことに心が揺れてしまうのです。

これがわかってからは、以下のような対策が打てるようになりました。

  1. カレンダーの生理予定日に印をつけ、気持ちの準備をする
  2. その日は外出を控え、家でゆっくり過ごす
  3. 仕事中もリラックスすることを心がける

さらに、この傾向をキーパーソンと「共通理解」にしていたため、社外での研修などのイベント日程をずらしてもらうといった配慮をいただくこともできました。

一見、本人の姿勢や気分の問題に見えることも、「客観的なデータ」として捉えることで、お互いの気持ちが楽になり、結果として良い方向へ導くことができます。

ぜひ、こうした「仕組み」と「客観性」で支える職場が増えることを願っています。

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