障害者雇用×障害年金は最強?リアルな現実と「支給停止」への現実的な対策

就労支援

「障害者雇用×障害年金」は最強の安心感?SNSの声に激しく同意する理由

SNSを見ていると、「障害者雇用での収入と、障害年金をあわせた生活が一番いい」という声をよく耳にします。これ、私は激しく同意します。 この組み合わせがあるのとないのとでは、日々の精神的な安心感がまったく違いますよね。私自身、過去にこの組み合わせに何度も救われてきました。

でも、ここで少し「リアルな現実」をお話しさせてください。

よく健常者の方から、「障害者雇用で手取り月15万円、そこに2ヶ月に1回14万円の年金が入るなら、月々22万円くらいもらってラクしてるんじゃない?」とひがまれたり、羨ましがられたりすることがあります。 ですが、現実はそんなに甘くありません。

そもそも、病気と付き合いながら働くのがどれほどキツイか。私の場合、体調が安定せず遅刻や早退、お休みが多かった時期は、障害者雇用であっても働くのがやっとで、月の給与が3万円に届かない期間が長かったです。だからこそ障害年金は、綺麗事抜きで私の命と生活を支えてくれる命綱でした。

そんなギリギリの状態から、社会に出て働きながら、少しずつ病気との付き合い方が上手くなっていく。会社に行く、仕事を続けるという「習慣」がついてくると、ありがたいことに、年齢を重ねるごとに体調も落ち着いてきます。 そうすると自然と薬が減り、通院回数も減り、医師との診察時間も必要最小限になっていきます。

するとどうなるか。

「……そろそろ、年金申請もストップですね」と、医師がはっきりとは言わないまでも、なんとなく匂わせてくるようになるのです。

限られた体力とメンタルの中で、会社から配慮をいただきながら働き、足りない部分を年金に支えてもらう。この生活は、私たちが社会で生きていくための強固なセーフティネットになります。

リアルな現実:「支給停止」の恐怖はコントロールできない

 ただ、この生活を続けていく中で、切っても切り離せない「もう一つのリアル」があります。 それは、一般雇用などでしっかり稼げるようになったり、体調が回復してきたりすると、次の更新で「支給停止」になるリスクと常に隣り合わせになるということです。

精神障害の場合、障害年金が一度通ったからといって、それが一生ずっといただけるわけではありません。更新のたびに「今回は大丈夫だろうか」という不安がつきまといます。

先ほど書いたように、年齢を重ねて症状が安定してくるのは、本来ならとても喜ばしいことです。処方される薬の量が減るのも、大きな一歩前進のはず。 なのに、ここでジレンマが生じます。

「元気になってきたのは嬉しいけれど、次の更新で落とされるんじゃないか?」

年金の継続か停止かを決めるのは、自分ではなく主治医の診断書であり、最終的には審査する「他人の判断」です。「自分ではコントロールできないこと」で明日の生活基盤が左右されるのは、正直、恐怖でしかありません。

実体験から辿り着いた、一番現実的な3つのキャリアステップ

この「いつか終わるかもしれない障害年金」の恐怖とどう付き合っていくか。私の実体験から辿り着いた、最も現実的で持続可能なキャリアステップがこれでした。

障害者雇用(短時間)× 年金からスタート

まずは会社から必要な配慮をもらいつつ、短時間勤務から始めます。何よりも「安定して会社に通う(勤怠の安定)」という土台を作ります。給与が少なくても、この時期は年金が支えてくれます。

  • ここが踏ん張りどころ: 実はここが一番大変で、お金が少ない時期です。この時期に焦って転職を繰り返すと、貧困から抜け出すのが難しくなってしまいます。ここでは障害をオープンにして働いている強みを活かし、支援員や上司などのキーパーソンと二人三脚で勤怠を安定させていきましょう。
  • 目指すゴール: 有給休暇の範囲内で、通院や私用、体調不良によるお休みをやりくりできるようになることです。「勤怠が安定した」という成功体験は大きな自信になり、次の職業選択の幅を広げてくれます。

一番地味で根気がいりますが、ここを逃げずに頑張りきれるかが分かれ道です。仕事が続くということは、職場の人間関係も良好である証拠。勤怠が安定すれば、来月もその次の月も、満額の給与がもらえます。これって、本当にすごいことなんです。

転職でのステップアップ

しっかりと実績と自信を作ったら、条件の良いところへ転職し、徐々にベースの収入(給与)をアップさせていきます。ここで自分の特性に合った仕事をいかに早く見つけるか、ということが収入を増やし、安定させるポイントです。

  • 短時間で成果を出す仕事が体調に合っている
  • 在宅でコツコツ、自分のペースで計画的に取り組む仕事が得意
  • 一人での外回りが多い仕事を選び、体を動かして外の空気を吸うのがいい
  • 大卒の資格が必須の職場を選ぶことで、周囲の人々の傾向(落ち着いた環境など)を味方につける

などなど、何がうまくいくかを試していく期間になると思います。

自分に合う会社を見つけるために、単なる「数うちゃ当たる」ではなく、しっかりと自己分析をしていきましょう。とはいえ、自分に合う会社を見つけるために何度も打席に立つことは、本当にエネルギーがいります。普通の人であっても、怖くなって働くことを諦めてしまう瞬間があるほどです。ここでは悔し泣きをしてしまうかもしれません。でも、あきらめずに、もう少しです。

自分でコントロールできる「副業」を育てる

これが一番のポイントです。医師の判断や国の審査による「年金停止」を見越して、今のうちから自分の手でコントロールできる「穴埋め用の仕事(副業)」を育てておくのです。

私は現在、アフィリエイトブログと本せどりをしており、個人事業主として起業しています。

最初は図書館で副業の本を読み漁り(怪しいネット情報ではなく、地に足のついた本を選びました)、起業の軍資金0円からスタートしました。「いつか年金が止まるかもしれない」という危機感を見据えて始めたので、短期間で大きな収入を狙うのではなく、長期でじっくり成長させていくスタンスです。

この副業を始めたことで、「もし将来、高齢になってボケる時が来ても、自分のペースで続けられる仕事をひとつ確保できた」という大きな安心感が生まれました。 それに、確定申告の手続きをしたり、何より「商い(ビジネス)」について学んで挑戦したりすること自体、すごく刺激的で楽しいですよ!

結び(一番伝えたいメッセージ)

この「更新のたびに恐怖を味わう」のか、「副業で補填する対策をとっておく」のかで、日々の心のゆとりは驚くほど変わってきます。他人に委ねられた年金だけに頼るのではない。自分でコントロールできる網を張っておく。

制度に依存しすぎず、かといって無理に自力だけで突っ走らない。 段階を踏んで、自分の足で「人権ある生活」を自給自足していくこと。

これこそが、精神障害を抱える私たちのキャリアにおいて、一番持続可能で、自分を優しく守る方法なのだと感じています。

タイトルとURLをコピーしました