「生活保護の方がマシ」から這い上がった。健常者より圧倒的にタフな私が語る、A型在宅ワークのリアル

在宅ワーク

こんにちは。今回は、私が統合失調症の先輩として、いま一般就労の「勤怠」でボロボロになって悩んでいる方にどうしても伝えたいこと、そして社会に対して心から願うことを書きます。

営業エリア1位。それでも「週5日の出勤」ができなかった

私は、ある時は営業でエリア1位になったり、ある仕事では毎年数値をプラスに伸ばし、またある仕事ではノルマも達成していました。仕事の能力は健常者の方に劣っていないし、どちらかというと結果を出していた方だと思います。

なのに、どうしても「週5日、決められた時間に出勤し、決められた時間まで会社にいる」という、世間にとっての“当たり前”ができませんでした。

体調が安定しないから、会社からの評価は良くありません。次第に「会社にいること自体が、悪い存在なんだ」と思い詰めてしまい、さらに症状が悪くなる……。もうそういう時は、だいたい職場での人間関係も最悪な状態になっているのですよ。

そして、退職に追い込まれるように窓際族にされたり、圧迫面談を受けたりするわけです。

そんな経験を数回繰り返していたからこそ、新しい仕事に就くたびに「今度こそは」と必死でした。体調を安定させるために、良いと思ったことや勧められたことは、全て素真面目に取り入れました。

  • 睡眠の本を読み、市民講座に参加する
  • シーツをこまめに洗い、無印のパジャマを着る
  • ベッドに入る時間を決めて守る
  • アロマを焚き、室内の湿度にも気を配る
  • 和食を心がけ、タンパク質や食物繊維を意識する
  • 便秘対策やお通じ、生理周期についても学ぶ
  • 体調日記をつける
  • 夕方、近くの公園を散歩する
  • 幻聴にとらわれないよう、音楽を聴く
  • 部屋をきれいにし、観葉植物を育てる
  • 職場のキーパーソンや、福祉の支援者のサポートを受ける
  • 医師の指示を素直に聞き、お薬は時間を決めて必ず服用する

これだけの努力を重ねても、勤怠を安定させることは本当に難しかった。

辿り着いた、ハードルをすごーーーく下げた場所

「じゃあ、どこまで仕事のハードルを下げたら、自分の出勤は安定するんだろう?」

そうやって探して、辿り着いたのが【就労継続支援A型事業所の在宅ワーク】でした。

もうね、心から思います。

「最初からここだったら、本当にどんなに良かったのに」って。

A型事業所の在宅ワークで、サポートを受けながら勤怠を安定させられたことが大きな自信になって、今の私があります。

一般就労のときは、人間関係につまずいて長く続けられなかったり、体調を崩してお給料を満額いただくことがほとんどできませんでした。

でも、A型事業所での手取りは8万円でしたが、結果として前職の一般就労のときよりも収入が多かったんです。

なぜなら、障害者雇用において評価されるのは、仕事の実績よりも「体調が安定していること(勤怠)」だから。勤怠を安定させるのは地道な努力ですが、クリアできれば、それはしっかりと「お給料」という結果になって跳ね返ってきます。

いま一般就労で勤怠がボロボロになって悩んでいるなら、まずは一度、すごーーーくレベルを下げた環境で「成功体験」を積んでみてほしい。

それと、正直に言います。

私のように泥水をすすりながら努力を重ねて、勤怠を安定させるって、そんなに簡単なことじゃありません。障害という負荷を背負ったまま、収入が少なくて「生活保護の方がマシなんじゃないか」と絶望する時期をめげずに突っ走る。それは、並大抵のエネルギーではできないことです。

健常者だって楽な方が好きなはず。そんな中で乗り越えて生き抜いてきた私たちは、ある意味、健常者よりも圧倒的にタフで強靭なメンタルを持っています。

だからこそ、自分を責めないでほしい。あなたはもう、十分にタフです。 あとはそのタフさを無駄遣いしないために、まずはすごーーーくレベルを下げた環境(在宅ワーク)で、確実に「成功体験」を掴み取ってください。

社会への提言:なぜ「在宅勤務」を標準化しないの?

ここからは、私の個人的な叫びであり、社会への提案です。

「精神障害者が働くための配慮として、社会はもっと『在宅勤務』を標準化してほしい」

障害者雇用の手引書にも「環境変化が苦手」「対人関係が不得意な人が多い」とある通り、企業側も私たちの特性は承知しているはずです。在宅勤務なら、職場の人間関係を制限・コントロールできるから、圧倒的に長く働き続けられます。

それなのになぜ、在宅を見据えたキャリアプランが広がらないのでしょうか。

まさか……「在宅だと自分たち(健常者)もサボっちゃうから、ずるい」なんていう後ろめたさがブレーキになってる?(笑)なんて冗談はさておき。

在宅なら、就労期間は確実に伸びます。 これからは企業側の仕事の割り振りの工夫と、発症後でも在宅で働けるスキル・環境づくりを、社会全体で進めていく段階のはずです。

当事者が生活努力をしているのだから、社会の側も、もっと「働き方の選択肢」を広げる努力をしてほしい。A型事業所の在宅ワークがもっと増え、そこから一般就労の在宅枠へとステップアップできる未来を、切に願っています。

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